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前・大使へのインタビュー

日経電子版に、前・駐ミャンマー日本大使、樋口建史氏(1953年生まれ。東大法卒。警視総監などを歴任。2014ー18年、駐ミャンマー大使)のインタビューが載っていました。

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クーデターを起こした国軍について、氏は、「2014年のタイのクーデターをモデルにした甘い見込みが外れた」「武器で鎮圧する以外の術(すべ)を知らない」。

ミンアウンフラインと何度も会談したこともある氏は、「政治的野心を感じた」「今回の事態を見れば、国軍にも彼自身にも国を率いる資格がまったくないことは明らかだ」。

日本がとるべき対応について、「国軍の偏狭な本質」を見通す必要がある。

「日本が大事にすべきなのは、もちろんミャンマーの人たちの人権であり、命。ミャンマー国民は日本に圧倒的な信頼を寄せている。政府はミャンマー国民の命をどうやったら救えるか、そのために何ができるかを最優先で考えるべき」。

ODAについて、「支援する前提条件がくつがえった今、抜本的な見直しが迫られる」「国軍との防衛交流なども再検討せざるを得ない」。

日本政府は国軍にも独自のパイプがあるので、それを生かして調停すべきだ、といった意見について――

「仮に会談を申し入れたとしても、宣伝に利用されるだけ」「米国と認識を共有し、制裁面でも足並みをそろえておく必要がある」。

by sam0802 | 2021-04-08 22:00 | 日本語教育  

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